トレーニングジムで知り合った薬剤師

仕事がいくら遅い時間になったとしてもボクはトレーニングジムで汗を流す習慣を欠かした事がありません。

その理由はとにかくメタボになりたくなかったからなんです。

ちなみにそこでよく出会うのは行きつけのドラッグストアで働いている薬剤師さんでした。

普段は白衣に身を包んでいるので、薬剤師さんの肉体が良いカラダをしているなんて想像もしていなかったのですが、トレーニングジムで見かける薬剤師さんはガチでムキムキのマッチョマンなのです。

顔つきだって、普段ドラッグストアで見かけるときの温厚な感じとは程遠いと言っても過言ではない位ギラギラしまくっていた薬剤師さん。

どうして患者さんにお薬を提供し、お薬の説明をするだけの薬剤師さんがそこまでムキムキなマッチョマンになる必要があるのか、ボクにはサッパリ理解する事が出来ませんでした。

でも人にはそれぞれ好きな事を趣味にする権利くらいあります。

いくらおかしいと感じていたとしてもボクが薬剤師さんに対して『ムキムキなマッチョマンは少し変ですよ』なんて言えるはずがありませんでした。

なぜならボクは自分のカラダに全くと言っていいほど自信がなかったからです。

だからといって、自分のスタイルにめちゃくちゃ自信がありそうな人が他人のスタイルをけなすほうが更に失礼かも知れませんけどね!

どちらにせよ他人のルックスやスタイルについて、あれやこれや失礼な発言をするのは人間として何か違うとボクは考えていたのです。

あれよあれよと言ってる間にドンドン身体が大きくなっていった薬剤師さん。

トレーニングジムで初めて会った時は普通レベルのムキムキマッチョマンでしたが、お会いしてから半年後にはプロレスラーのようになっていました。

あまりにもデカくなり過ぎた薬剤師さんを目の当たりにして、ついついボクは声をかけてしまいました。

すると薬剤師さんは『ボディービルダーになりたいんです』と言ってきたのです。

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